多汗症
最近、多汗症の治療薬が増えてきております。
今年の夏が特に猛暑だったこともあり、当院でも患者さんが多くいらっしゃいました。
脇汗にはエクロックゲル、ラピフォートワイプ。
手汗にはアポハイドローションといった薬が保険適応となり
それなりに満足されている患者さんもおられます。
また局所的でない、広範囲の多汗症にはプロ・バンサインという内服薬もあり、一定の有効性が認められます。
私の娘も小さいころから手の多汗症がありました。
ピアノのレッスンで鍵盤がぐしょぐしょになってしまったこともあり、先生に申し訳ないのでピアノを習うのを断念したほどです。
本人もショックだったろうと思います。
当時、多汗症の治療薬は外用剤として保険適応外の塩化アルミニウム製剤くらいしかなく
これを根気よく塗布して治療していました。
また、東京医科歯科大学病院(現東京科学大学病院)皮膚科に発汗異常外来というのがあり
こちらでもお世話になっておりました。
そんな娘も成人となり以前より多汗症は改善しているようですが、それでも状況によっては発汗過多がまだあるようです。
発汗自体は体温調節や老廃物の排出、皮膚の乾燥を防ぐなど重要な生理機能でもあり、
汗をかくことを恐れ過ぎないことも大事です。
しかし日常生活に支障をきたすほどの発汗過多に悩まされている人もいらっしゃいます。
多汗症はまだ特効薬というほどの薬剤はないですが、漢方薬も有効なものもあります。
少しでもQOLを改善していく策を模索していきたいと思います。
多汗症はオンライン診療でも対応可能です。
来院が難しい場合はオンライン診療でご相談ください
アメーバにも同じ記事を載せてあります↓