開院の日の思い出

開院の日

2005年8月1日、いよいよ開院の日。

当日は朝からじりじりと暑い日でした。

よく眠れないまま起床し、1歳の娘を託児所に連れていき、その後医院に向かいました。

医院では家内が掃除をし、掲示物を整えるなどして準備してくれていました。


果たして患者さんは来るのだろうか?

開院前に勤務していた病院では通院していた患者さんにリーフレットを渡す等して周知し

新聞折り込み広告も多く入れ、電柱看板もなるべく多く設置するなど開院の周知に取り組んできました。

できることはやったのだと自分に言い聞かせ、それでも不安な気持ちはありました。

オープニングスタッフとして応募してくれた医療事務、看護師と最終打ち合わせなどを行い、ついに開院のときが・・・


結果的には想像以上の患者さんがいらっしゃいました。

皆さん初診ということになるのでカルテ登録も時間がかかり、お会計入力等も慣れないことが多く大変でした。

業務が終了したらへとへとになりましたがやりきった充実感で満たされていました。

院内はお祝いのお花等で一杯でした。

お世話になった先生方からもたくさんいただいたので嬉しかったです。


もう20年前のことですが、この日のことを今でも思い出します。

医療機関は営利を目的としてはならない、と医療法に定められております。

とはいえ、ある程度患者さんに来てもらわないと経営ができません。

家賃も従業員への給料も患者さんが来てくれるから支払えるものです。

われわれ医師・スタッフは患者さんに食べさせてもらっているのです。

もし1日数名しか来ないようだったらたちまち赤字で閉院も視野に入れないといけません。

だから当院に来てくれる患者さんには

「たくさんある医療機関の中で当院に来てくれて大変嬉しい、ありがたい」と率直に思っています。

その気持ちは今でも変わらないどころかより強くなっています。

開院の日、“当院に来てくれた患者さんには全力を尽くす”、と決意しその後も診療を続けてきました。

その初心を忘れることがないよう、今後も日々の診療に尽力していきたいと思います。

(・・・若い💦)

アメーバにも同じ記事を載せています↓

https://ameblo.jp/murata-derma/entry-12934922789.html

次の記事

多汗症